ウヰスキー巡禮記

ウイスキーに纏わる様々なことを、書き綴っていきます。

キルホーマン蒸溜所

2005年、アイラ島に124年ぶりに誕生した”ファームディスティラリー”と呼ばれる小規模な蒸溜所です。

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蒸溜所外観(2013年撮影)

初訪問は2013年。私自身、初めて訪れたモルトの蒸溜所でした。

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モルティングフロア(2013年撮影)

見るもの全てに感動し、ウイスキーというのはこんなアットホームな雰囲気で作られているのだと思ったものでした。

もっとも、その後にカリラへ行った時に体験した”工場感”が普通だったというのは、その後、様々な蒸溜所見学をしてわかったことではありました。

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乾燥させたピート(2013年撮影)

初めての蒸溜所見学。ピートを燃やすところから、糖化、発酵、蒸溜、樽詰めと見せていただきました。

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マッシュタン(2013年撮影)

このあと、ウォッシュバックでは麦汁を飲ませていただきましたが、これから発酵というものだったからか、とても甘かった印象があります。

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再溜釜(2013年撮影)

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記念すべきカスク#1(2013年撮影)

カスク#1は2005年12月14日樽詰めとなっています。ですから、05年ビンテージというのは基本的に見つけるのが難しいと考えられるでしょう。

さて蒸溜所の規模にふさわしい小さなボトリング施設では、手作業で瓶詰めを行なっていました。いつもキルホーマンを飲むたびに、あそこでガラスのボトルに充填された”滴”なのだなぁと感慨深くなります。

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キルホーマン蒸溜所での瓶詰め作業(2013年撮影)

2018年には、TWEやクラブ会員限定で12年熟成ものが流通するようになったキルホーマン。短熟での評価の高さは、スタンダードレベルの出来にも繋がっています。

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キルホーマン12年 for the kilchoman club(2019年撮影)

次の節目は21年でしょうか。非常に楽しみです。

 

個人的には、飲ませていただいた麦汁から作られたウイスキーが飲めればという小さな夢を持っています。2013年8月中旬から下旬に蒸留されたキルホーマンは、是非手に入れたいと思っております。